歌舞伎座の取り壊しでわかる日本の文化

■4月30日
歌舞伎座最後の日 歌舞伎座がついに終わりました。約200人の歌舞伎俳優と観衆2000人が手締めをし、51年1月に開場した現在の劇場に別れを告げました。歌舞伎座は東京都中央区銀座4丁目にある、銀座のランドマーク的存在で、日本を代表する歌舞伎劇場です。

■2月
初代の建物は大正時代に建設され、現在の歌舞伎座は国の有形文化財にも登録されています。
その歌舞伎座は、2010年の5月には立て替えのため取り壊されてしまう予定です。
新しい歌舞伎座は、地上150メートル、29階建ての高層ビルになる予定です。

伝統ある由緒ある建物が、また一つ東京から姿を消すことに対して、各界から異論が出ています。日本建築学会からも「保存要望書」が出されていました。

歴史的景観を持つ歌舞伎座は、街の人々や観客たちの思い出の詰まった建物であり、あまたの愛惜の声が尽きません。
建て替えられるビルにはオフィスフロアが入り、歌舞伎座はテナントビルとしての側面も持って新たに生まれ変わります。

建て替えによってバリアフリー構造になり、新しく美しく、便利になる。
しかし、その利便性の裏側には、失うと二度と取り戻せないものを、私たちが自ら壊しているという事実が隠れています。

古いものは、不便なばかりのものでしょうか?
歌舞伎座が体現する東京の歴史は、人々が積み重ねてきた日本の歴史です。
それは敬意を払ってしかるべき、私たちの文化や挟持そのものではないでしょうか?
それを手放し、壊し、ありきたりのビルに変えてしまう。
…ガラス貼りの高層ビルとなった5代目の歌舞伎座が姿を現すとき、私たちはどういう感慨を胸にいだくのでしょうか。(小林久美子)


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